2021/06/01

Wi-Fi(無線LAN) 設定まとめ (速ければ、新しければいいってもんじゃない!)

無線ルーター側が高速、高機能だったとしても、
端末(PC、スマホ)側の持っている規格以上の接続はできない。
受け側(端末側)が対応していないと、全く意味がない。(却ってトラブルの元)
特に複数の端末がある場合には、ロースペック側に合わせて設定が必要。

気をつけるところ

●2.4GHz
  5GHzに比べて広い、遅い。と言われている。
  チャンネルは、1-14まであるが、(最近のは、1-13かな)
  一部の端末(iPhoneとか)は14に対応していない。
  (14までの自動設定すると、繋がらなくなる可能性あり。)
  また、iPhoneは、帯域20MHzのみ。
  特にBuffaloは、40MHz固定があるが、20/40自動にする。
  何枚かの壁を跨ぐときには、5GHzより、2.4GHzのほうが安定している。
  (という理屈だけど、そうでもないこともある。)

●5GHz
  W52(36,40,44,48ch)、W53(52,56,60,64ch)
  W56(100,104,108,112,116,120,124,128,132,136,140ch)がある。
  W53、W56は、DFSの都合により、WiFiが1分間切れることがある。
  一部のFireStickなど、W52でなければ繋がらないものがある。
  一部の端末は、W56が繋がらないものがある。
  が、一部の端末、環境によっては、W53、W56の方が良かったりする。
  どうしていいのか、難しい。
  (自動スキャンは、繋がらなくなる可能性大。屋外はW56のみ。)

●DHCPサーバー
  初期設定では、リース時間が長いものが多い。
  家庭、事務所など、特定の人が使うのであればよいが、
  不特定の出入りがあるところでは、割当件数を多く、
  リース時間を短くする必要がある。
  (一部のAtermは、32または100以上割当できない。)
  ネットワークプリンターのIPは、固定しておいたほうが良いが、
  DHCPの割当範囲と重ならないようにする。

NATセッション(テーブル)数、NAPT
  各端末=接続先のIPアドレスをルーター内部に一時保持するテーブル(メモリー)。
  (保持している間はDNS問い合わせが無いので、ちょっと速いとも言う)
  一定数を使い切ると、次の接続ができない。
  NTTのONU(のルーター機能で)は、MAX 4,096。端末10台以上は無理。
  (Windows10起動時に300使う。1台で400以上使うことも十分考えられる。)
  仕様に記載がないものが多い。
  WiFi接続台数が多いもの=NATセッション数が多いと判断。
  それをメインルーターとして使う。

●NATタイマー
  上、NATセッションを保持する時間。
  NEC,Atermで、初期設定が3600秒=1時間とか、非常に長い物がある。
  (要変更 → 5分=300秒)
  Atremは、AMAZONレビューなど、「切れてしまう」という表現があるが、
  この数字を変更していないのでは?

●WiFi6 (802.11ax)
  WiFi6が有効だと、繋がらない端末がある。

●160MHz、オクタ​チャネル
  有効にすると、繋がらない端末がある。
  (iPhone12でも、80MHz[クアッド]まで)
  256QAMも、高速化技術だが、
  接続する端末によっては、OFFのほうが安定しているように見える。

●4803+860Mbps とか、スピード表記
  メーカーが新しい規格を積極的に導入しているところは評価する。が、
  端末が複数台あるときは、↑上記問題で、高速設定してしまうと
  接続できなくなる端末あり。繋がらなかったら意味がない。
  そもそも端末側の無線モジュールが対応しているスピード(規格)より、
  速くはならない。
  (ルーターが速いと、複数台接続のときに有利と言われているが、、)

●WPA3
  設定すると繋がらない端末がある。
  WPA2,AES(TKIP以外)が無難。

●3LDK、3階建て対応
  無理難題。
  メーカー実証テストは、家具がないのか、よっぽど壁が薄いのか。
  特に京壁、漆喰壁は跨げない。本棚、生け垣も跨げない。
  派手なアンテナがあっても、電波強度に比例しない。
  (ASUS TUF-AX3000より、Aterm WG2600HP4の方がエリアが広い)
  アンテナがネジ式(外せる)ものは、たまに増し締めが必要。
  (だが、弄りすぎるとプラのネジが割れ、電波強度が落ちる←Buffalo)

  片方向に飛ばしたいということでは、アルミの反射板(百均のレンジガード)が
  有効らしい。

●メッシュ
  端末側が対応していないと、意味がない。
  (端末が、遠い方のWiFiを拾ってしまうこともよくある。区別できない。)
  確実には、中継機でSSIDを変え、そちらに接続し直す。
  (ま、中継機が複数台のときは、設定が楽ちんなんだけどね)

●バンドステアリング
  端末の対応次第。
  台数が多いときには、SSIDは、分けたほうが良いかも。
  (みんなして 5GHzに繋げると、台数によってはキャパオーバーする)

WiFi接続台数
  スマホ、タブ、プリンター、Chromecast、FireStick、、、
  4人家族でも、(WiFi端末14台あったりして、)意識が必要。
  (キャパオーバーすると、電源再投入が必要になる)
  無線接続台数18台とかあっても、
  2.4GHz=9台、5GHz=9台の合計だったりする。
  SSIDを分け、それぞれの周波数に分散すると吉。

●A-MSDU、A-MPDU、TWT
  省エネ技術なのだが、再接続に時間がかかることがある。

●2段ルーター
  複数段ルーターのときは、IPアドレス、セグメントは分ける。
  (同じIP、セグメントのものが混ざっていると、迷子になって外に出れなくなる。)
  セキュリティのためなら、VLANハブ買って分けたほうが話が早い。

●AOSSとか、
  自動設定ボタンを連打すると、初期SSIDが変わってしまうものがある。
  (1台、2台、、、5台を自動で設定すると、1台目が繋がらなくなる。)
  パスワード手入力が確実。

●セパレータ
  (セキュリティとして)端末同士がファイル共有できないようにするためのもの。
  ONにすると、ChromeCast、FireStickのコントロールはできない。
  WiFi対応プリンターに印刷できない。
  SSID毎にグループ分け(セパレート)できるものもある。

●ついでに、ハブ
  スイッチングハブでも3段以内に。
  (特に不特定のときに、元栓に近いハブのMACアドレステーブルが
  一杯になってしまう)
  8Pを2台より、16Pを1台に。
  なるべくバッファメモリーの大きいもの。
  (速度=ping、パケットフォワーディングを気にする向きもあるが、
   接続台数が多いときは特に、バッファを優先したい)
  VLANが不要なら、
  NETGEAR GS116(→512KB/Port = 8MB バッファ)を強くオススメ 
  ちょぼいギガハブでは、パーツの多いHPの表示に時間がかかる。
  (ページのパーツが欠ける)

◎おすすめ無線LAN
  ◯ 7,000円クラス
    Aterm WG1900HP2
      
      NATセッション数 18,000。(NTTのONUは、4,000)
      NTTのONUの代わりにメインルーターとして使う。
      (事務所 50人くらいまで、、DHCP100個までなので、
      場合によって、DHCPリースを4時間以下に!!)
      無線接続台数は、(2.4GHz) 9 + (5GHz) 9 = 18台まで。
      IPv6(v6プラス,transix,IPv6オプション)に対応。
      IPv6(OCNバーチャルコネクト,クロスパス)非対応。
       →こちらを利用するときには、上位機種(Aterm WG2600HP4)が必要
      使用人数?、使い方?によって、数ヶ月で詰まる(接続できなくなる)
      電源再投入が必要になることがあるかも。

      もう+2,200円ほどで、WG2600HP4が買える。
      ちょっとアンテナの考え方が違うのでカバーエリアが広いかも。
      メッシュ対応で設定が楽ちんかも。

  ◯ 10,000円クラス
    ASUSTek AX55
      
      無線接続台数は、24 + 24 = 48台。
      中継機、メッシュ(6台まで)対応
    
    Aterm WX3000HP
      無線接続台数は、18 + 18 = 36台。
      IPv6(v6プラス,transix,IPv6オプション,OCNバーチャルコネクト)に対応。
      IPv6(クロスパス)非対応。

    NETGEAR RAX40
      
      無線接続台数は、24 + 24 = 48台。
      IPv6非対応。メッシュ非対応。
      平置きだと、A4サイズ(でかい)。
      壁掛けすると、コネクタが上なので纏めるのに困る。

  ◯  15,000円クラス
    ASUS RT-AX3000
      
      無線接続台数 32 + 32 = 64台。
      WiFi中継機(メッシュ)としても使える。
      見かけほど電波は飛ばない。
      (壁を跨ぐ場合、場合によっては、上記Atermの方が電波強い)

    NETGEAR WAC510
      
      無線接続台数 50 + 50 = 100台。
      PoEハブか、(別途)専用ACアダプタ必要。
      (価格として、別途ACアダプタ考慮)

      NEC,Buffaloでも、2-3万円クラスを出しているけど、
      当方の近くでは、誰得なのかよくわからない。
      光回線1Gbps超えの時に使うのか?
      もっと規模が大きくなったときは、↓こちら、(1Gbps超え非対応)

  ◯ この上は、YAMAHA NVR510(有線ルーター)
     + PoE(+VLAN)ハブ + WAC510複数台かな。
      
      NATセッション 65,000
      400人ホテルで、能力の半分くらい。(全然余裕)

  ◯似たような金額で、NEC IX2106(有線ルーター)
      
      NATセッション 250,000(どこに使うの?)
      基本的には、WebUIで設定できるが、
      IPv6等は、(WebUIの)コマンド入力で。
      RJ45のコンソールケーブルも買っておく必要ありかも。
      (ちょっと勉強が必要)
      5年保証が嬉しい。
      (NVR510は、2年で壊れた→有償修理 2.5万円)

  ◯番外、FREESPOT
      Buffalo FS-M1266
      
      無線接続台数 128 + 128 = 256台。
      お客様が頻繁に出入りする場所用。
      FREESPOTにメール、SNS登録しないと利用できない。
      (↑セキュリティとしてだが、捨てアド、改変MACアドレス使われたら、
      あまり意味がないように思う。)
      (オーナーSSIDは、SNS登録不要。)
      登録者毎に時間制限を付けることができる。
      NATセッション 30,000
      別途、PoEか、専用電源必要。
      (似たモデルで、WAPS-1266は、32+32=64台)

  ◯番外、長距離
      TP-Link CPE510
      
      あまり好きでないメーカーなのだが、、、
      カタログでは、対向(2台セット)で見通し飛距離2.5km(ホントかいな?)
      5GHz(W56)専用、指向角度 45°
      似たもので、CPE710 (指向角度 9°、対向 5km)がある。
      2.4GHzモデルもあるが、今の所「技適」が取れていない模様。
      今までの長距離モデルは、高価で当てにならないこともあった。
      この価格なら試してみたいと思う。
      アマゾン、他では「輸入:技適無し」も販売されいてる。注意。
      (販売・発送共に AMAZONは「技適付き」らしい)
      追記)試してみた。やっぱ、1台(発信)ではダメでした。
         別の用途で、受信1台のみで試してみるつもり。
         (こちらもダメかな)

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